大阪体育大学は5月12日(月)、クラブに所属する全新入生を対象に、学生アスリートとしての心得や目標設定、SNSとの付き合い方を伝える新人研修会を初めて開催し約630人が参加しました。
日本オリンピック委員会(JOC)選手強化本部でインテグリティ教育担当を務めた上田大介氏が講師を務めました。インテグリティ教育とは、誠実さや倫理観、社会的責任を養うことを目的とした教育です。研修会は、米大リーグ?ドジャースの大谷翔平選手が目標を達成するために高校時代に活用した目標達成シートを参考に、目標を達成するための具体的な手段を学生とともに考えていく形式で進められました。

2回に分けて、約630人が参加した新人研修会

講師を務めた上田大介氏
また、アスリートの心得についてマザーテレサの名言「思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。」も紹介されました。JOC選手強化本部が掲げる「人間力なくして競技力向上なし」の意味合いも説明され、学生が大体大生としてどのように過ごしていけばよいかを考えるきっかけが与えられました。
最後にSNSの使用について具体的事例を交えて注意喚起がありました。SNSは適切に使用すれば有用なツールである反面、何気なく投稿、シェアした内容が原因で炎上したり逮捕に至ったりすることもあります。研修では、そのような事例や、SNSで拡散された内容はデジタルタトゥーとして生涯インターネット上に残ってしまうリスク、SNSは自身の履歴書となることについて説明されました。
新人研修は、これまでは全新入生を対象にした入学直後のオリエンテーションの中で、クラブ生に求められる心得などが説明されていましたが、クラブ生を対象により詳しい内容を学んでもらうため、独立して新人研修会が実施されました。
大体大では全学生の約7割がクラブ活動に参加し、すべての学生アスリートが高い志と誇りを継承し、さらなる発展を追求することを誓う「大体大アスリート宣言」を制定しています。クラブに所属する全1年生にはアスリートハンドブックが配布され、スポーツパーソンシップと行動規範の順守などを訴えています。クラブへのサポートを担当するスポーツ局は「学生アスリートとして必要な心構えを意識してもらうため、今後も新人研修会を実施していきたい」と話しています。

真剣に聞き入る新入生
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社会貢献?附置施設
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